日本人で受け口の方の割合は約3~4%

反対咬合(はんたいこうごう)
受け口の人は、日本人全体のうち約3~4%だとされています。
受け口だけで見ると少ない数字ではありますが、受け口を含んだ何らかの歯列に関するトラブルを抱えている人数は日本人の半数以上だとも言われています。
口腔の悩みは、自分だけの特別なものだと深刻に捉えず、前向きに施術を考えていきましょう。

日本人の半数以上が何らかの歯列トラブルに悩んでいます

受け口で悩んでいる人は、どうして自分だけ……と感じていませんか?
実は、厚生労働省の行った「歯科疾患実態調査」によると、日本人の半数以上の人が何らかの歯列トラブルを抱えていることが分かりました。
日本人を悩ませる歯列トラブルのうち、44.3%は歯が前後にガタガタに生えてしまう叢生というトラブルです。
次いで多いのが前顎前突、いわゆる出っ歯と呼ばれる状態で、歯列トラブルのうちの12.9%を占めます。
そして、反対咬合、いわゆる受け口は、報告された歯列トラブルのうちの約2.4%と歯列トラブルの中では一番少ないものだとされています。
受け口は3歳児健診で指摘されることがよくあります。
成長に伴って自然治癒することも稀にありますが、多くの場合は、成長に伴って、より受け口が顕著に表れるようになります。
これは、骨や筋肉が成長するのと同様に、下あごの骨も成長し長くなるので目立つようになるためです。
また、日ごろの習慣が受け口を悪化させることもあるため、そういった影響を受け、大人へと成長するに伴い受け口が目立つようになっていくのです。

受け口はメンタル面にも悪影響を与えます

前述したように、受け口は成長に伴ってより顕著になることが多いものです。
受け口の厄介な点はその部分にあり、心の成長とともに受け口の症状も悪化するので、深刻に悩みを抱えてしまう方が多くいます。
思春期は、骨や筋肉が大きく成長します。
顎の骨も同じように成長するので、思春期に入って下顎が長くなったという方も多くいます。
思春期は心の成長期でもあり、傷つきやすく不安定でデリケートな時期ですので、受け口による外見の悩みが与える悪影響は非常に大きくなります。
また、受け口の方は歯列トラブルの中でも一番割合が少ないので、同じ悩みを共有できる人が見つかることも少ない点も、悩みを深刻にしてしまいがちです。
受け口の施術は、子供の頃に行うものというイメージを持っている人も多いものです。
しかし、受け口は大人になってからでも施術することができるものです。
深刻に悩むことから心身ともに悪影響が出る前に、自分の受け口の状態に合う施術法を探してみてはいかがでしょうか。
深刻な悩みであるほど、解決した時の喜びも大きいものです。
受け口を治して自信の持てる口周りを手に入れましょう。

きど歯科