滑舌が悪くなる原因とその対策

歯並びが悪い場合

歯のすき間から空気が抜ける 出っ歯や受け口の歯並びは、前歯の噛み合わせが悪く、きちんと噛み合わないことが多いです。これにより、空間ができて空気が漏れ、「サ行」や「タ行」の発音が難しくなり、聞き返されることが増えます。空気が漏れて話しにくいと感じる方は、前歯の噛み合わせが正しいか確認し、矯正歯科で相談することをおすすめします。

舌の動きが制限される 日本人は顎が小さく、顎のスペース不足で歯並びが悪くなりやすいです。歯並びがガタガタしていたり顎が小さかったりすると、舌を動かすスペースが制限され、発音が悪くなります。特に「マ行」や「タ行」の発音が難しくなり、口呼吸になりやすいです。口呼吸は口周りや舌の筋力を低下させ、発音がしにくくなります。

声がこもりやすい 舌の動きが制限されると、声がこもりやすくなります。これにより相手に話が伝わりにくくなるため、矯正治療で声のこもりやすさが改善されることがあります。

歯並び以外に滑舌が悪くなる原因

姿勢が悪い 姿勢が悪いと首が曲がり、声がこもりやすくなるため、滑舌に影響します。姿勢を正すと呼吸がしやすくなり、滑舌が改善することがあります。緊張から姿勢が悪くなることもあるため、リラックスして話すように意識しましょう。特にパソコンやスマホを長時間使う方は、首が前に出やすくなり、噛み合わせのバランスが悪くなることがあります。姿勢を正しく保つことが大切です。

口周りの筋力が低下している 口周りの筋力は加齢とともに低下します。これによりほうれい線ができやすくなり、見た目にも悪影響があります。口周りの筋力が低下すると口を大きく開けにくくなり、声がこもりやすくなります。口周りの筋力はトレーニングで改善できます。あいうべ体操は、手軽に口周りの筋力を鍛える方法です。

あいうべ体操

  1. 「あー」と大きく口を開けて1秒キープ。
  2. 「いー」と横に大きく口を開いて1秒キープ。
  3. 「うー」と口を突き出すようにして1秒キープ。
  4. 「べー」と舌を出して1秒キープ(下顎の方向に舌を出す)。

この体操を10セット、1日3セット程度行うと、口周りの筋力がアップし、ほうれい線やたるみの解消にも効果が期待できます。

まとめ

滑舌が悪いと感じる原因には、歯並びや姿勢、口周りの筋力低下などがあります。これらの問題を改善することで、はっきりと話せるようになり、仕事や日常生活でのコミュニケーションがスムーズになります。まずは矯正歯科や専門医に相談し、適切な対策を講じましょう。

きど歯科